仏統一地方選、極右RNが主要都市で敗北 主流政党に希望
Michel Rose Juliette Jabkhiro Ingrid Melander
[パリ/マルセイユ 22日 ロイター] – フランスで22日に実施された統一地方選挙の第2回投票において、極右政党の国民連合(RN)が勝利を期待していたマルセイユとトゥーロンの両都市で敗北し、2027年の大統領選を控えて主流政党に希望を与える結果となった。
パリ市長の座を巡る争いでは、左派社会党のエマニュエル・グレゴワール氏が中道右派共和党のラシダ・ダチ前文化相を破った。この結果は、フランス政治における大きな出来事であり、今後の展開に注目が集まっている。
今回の統一地方選挙は、27年の大統領選の前哨戦として注目されている。世論調査によると、反移民政策を掲げるRNが大統領選で勝利する可能性が示されてきた。しかし、今回の結果はその予想を覆すものとなった。
RNの幹部らは、トゥーロンでの敗北について、「ガラスの天井にぶつかった」との見方を否定。これまで存在感が皆無だった数十の地方自治体で勝利したと強調した。RNのジョルダン・バルデラ党首は「RNとその候補者は今晩、今回の統一地方選で党史上最大の突破を果たした」と述べた。
RNの候補は南部の都市ペルピニャンにおいて第1回投票で再選されたほか、より小規模な複数の都市でも勝利した。フランスで5番目に大きな都市ニースでは、RNと共闘するエリック・シオティ氏が勝利した。これらの結果は、RNにとって一定の成功を示している。
だが、RNが最も勝利を切望していたマルセイユを含むいくつかの大都市で敗北したことは、人気の拡大に立ちはだかる壁を突き付けたのかもしれない。特にマルセイユでは、社会党のブノワ・パヤン現市長が得票率54%弱で再選され、RNの候補との激しい競り合いを乗り越えた。
一方、長らく全国的に弱体化傾向にあった社会党にとって、2大都市における勝利は前途の明るさを示している。グレゴワール氏は、環境に配慮する党の方針を踏まえてパリ市内を自転車で走行した後、主流右派と極右がいかなる形で連携したとしても、その勢力に対して「パリは抵抗の中心地になるだろう」と述べた。
BFM TVが委託した調査によると、マルセイユでは社会党のブノワ・パヤン現市長が得票率54%弱で再選された。パヤン氏は第1回投票ではRNの候補と激しく競り合っていたが、中道左派の候補がRNの勝利を阻止するため選挙戦から撤退したことが、パヤン氏に追い風となった。
このような結果は、フランス政治の新たな局面を迎えることになりそうだ。RNの勢力拡大が阻まれた一方で、社会党の復活が見られることになった。今後の動向に注目が集まる。
